胆石について調べてると「切り干し大根が良い」という話も出て来まして・・・
- 食物繊維が豊富
- 酵素が胆石を溶かす
この2つがネットで見られました。
調べてみた所、食物繊維による予防効果は考えられますが、どうやら酵素による力は嘘臭い事が分かりました。
今回はそんな切り干し大根のパワーと、使い方についてお話していきます。
【目次】
切り干し大根が胆石を予防する理由
単純な話で、食物繊維が豊富なのでコレステロール性の胆石を予防する可能性が考えられますね。
切り干し大根の潜在能力
切り干し大根と普通の大根は、まるで別物で
同じ重量の中に含まれる栄養素が段違いです。
通常の大根より減るのは、ビタミンCくらいで、他の成分はとんでもない増え方をします。
これは大根の中の水分がアホほど多いのが原因ですね。
切り干し大根にする事で重量あたりの食物繊維が増えるので、胆石予防に効果的です。
大根の酵素は、乾燥すると消える
一部の情報では、大根の酵素で胆石が溶けるといったものがありましたが
切り干し大根には、大根の酵素である「ジアスターゼ」が含まれてません。
ちなみに、切り干し大根に酵素が残ってたとしても、胆石に対してそこまで有用な成分ではありません。
大根のジアスターゼは、でんぷんの消化を助ける酵素なので・・・
まぁ、消化器の運動を手助けするので、あながち間違いではないんですが
切り干し大根にしてしまうと、大根の酵素は失われてるので、酵素が欲しいなら大根おろしにしましょう。
切り干し大根の食べ過ぎには注意
胆石に良いからといって、切り干し大根の食べ過ぎは食物繊維の摂りすぎになります。
圧倒的に「不溶性食物繊維」が多いので、お腹の中に大量のホウキが入った感じ。
お腹の中を傷つけるワケではないんですが、消化不良を引き起こす事もあるので、ほどほどにしましょう。
- 不溶性食物繊維:物理的にキレイにする
- 水溶性食物繊維:化学的にキレイにする
というイメージです。この物理的にキレイにする物体も身体の外に出さないといけないんで、水分が少ないといった事も絡むと便通が悪くなる事も。
というわけで、切り干し大根は1日に乾燥重量5~10gくらいに
切り干し大根を効果的に食べる方法
食物繊維と一緒に、鉄分やカルシウムといったミネラルも含まれてるので、吸収を助けるものも食べると良いですね。
- 魚や肉
- ビタミンCの多い野菜
こいつらも食卓に並べると効率が良いですよ。
ムリに1つのメニューにしなくても、お腹の中に入ってしまえば一緒なんで、適当に3品くらい作りましょ
胆石予防に効果ある、切り干し大根の調理方法
特に気を付けることはありません。
ただ、所々やった方が良い事があるので、その点について・・・
切り干し大根は洗う
一般的に切り干し大根は洗って使いますが、スーパーで買える安物は洗わなくても使えるものが多いです。
よく洗って使わないといけないのは、天日干しのもの。
天日干しモノは汚れが付いてる可能性があるので、よく洗いましょう。
ちなみに、洗った時に使った水は汚いので調理に使わない方が良いです。
切り干し大根は、水に戻すべき?
調理法によります。
- あまり調理をせず使う:水で戻す
- 煮物とかに入れる:そのまま
という感じですね。結局水分の多い所に入れて調理をするなら、そのまま入れた方が味が染みます。
その代わり、調味料はそのままで、水は多めで・・・
水に戻さずに使うと、わりと食感がしっかりするので、個人的にはキンピラごぼうに混ぜるとポリポリとした食感になって、好きですね。
戻すのに使った水は、一応使えます。
ただし、一応細かい目のザルやキッチンペーパーを使って、こした方がいいですよ。
そうすると、切り干し大根の栄養をあまり失わず摂ることができます。
胆石の食事療法をするなら
切り干し大根もアリですが、水溶性食物繊維の方を意識して摂った方がいいと思います。
確かに、不溶性食物繊維も胆石予防効果は期待できますが、水溶性食物繊維の方が明確にコレステロールの減少効果が出てるようです。
なので、水溶性食物繊維が多い食材である
海藻類・インゲン豆・干しプルーン・干ししいたけ・モロヘイヤ・ライ麦・ごぼう・納豆・凍みこんにゃく
を試してみてください。
凍みこんにゃくというのは、本物のこんにゃくを乾燥させたもので、ここ最近ダイエット食品として時々バズってる食材です。
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