胆石症でも痛みのアリナシでは、普段から注意しておく事は全く違ってきます。
もぅ胆石症は現代病と言っても良いくらいで、多くの人が持っててもおかしくないです。
ほとんどの人は無症状で、痛みが出ません。そんな人は自然治癒を目指します。
胆石の痛みである疝痛発作が出る人は、食べてはいけないものもあるし、薬によるコントロールはかなり難しいです。
なので胆石による痛みが出ている人は炎症が起こる前に取る方が良いですよ。
そうすっと私より短い入院期間で済むはずです。
まとめると
- 胆石持ちで痛みが出てない無症状→自然治癒
- 胆石持ちで痛みが出る→胆のう摘出
この2通りです。
ですが胆のう摘出は手術でしか取れないので、なるべく回避はしたいでしょう。
そこで痛みが出る場合でも、どこまでなら何とかなるのか・・・その辺からお話します。
【目次】
胆石持ち・痛みアリでも手術を回避できるライン
疝痛発作、右上腹部あたりからギュッっと中身が絞られるような痛みが出る人は、基本的に手術をオススメされます。
ですが、1発痛みが出たからといって即手術という事にはなりません。
実際に私も痛みが出たけど、ウルソでコントロール出来た事はあるので、手術適応じゃないラインはあります。
痛みが出ても軽度なら薬で大丈夫
胆石がたまたま引っ掛かって痛みが出た、という場合でしたら薬で何とかなります。
これはマジで運要素が強いんですけど、ウルソで少しずつ溶かしながら、脂っこい食事を多少控えるって感じで自然治癒に持って行ける可能性があります。
ウルソは市販薬や漢方で手に入れるよりは、処方薬の方が効果が高くて値段が安いので、病院へ行きましょう。
低脂質や低コレステロールで大丈夫なら手術不要
脂質やコレステロールを抑えて疝痛発作が出ないのであれば大丈夫。
積極的に食べてはいけないリストに入れて、薬を飲みながら自然治癒を目指しましょう。
本当にやべーのはゼロ脂質にまでしないと痛みが出る状態です。
私が入院する直前は、油もコレステロールもかなり抑えても、すぐに痛みが出てました。
鶏の胸肉(皮つき)チャーシューを3枚くらい食うだけでも危うかったんで、相当でしょ?(笑)
疝痛発作が普段通りなら様子見
胆石による痛みや時間にはある程度の傾向があります。
- 主に右上腹部の痛み。広がっても、みぞおちくらい
- 長くても2時間くらいで痛みがおさまる
このラインを超えたら、すぐ病院へ行きましょう。
特にヤバいのが以下の5点。
- 上腹部痛
- 強い全体の腹痛
- 背中まで広がる痛み
- 寒気や吐き気がする
- 発熱がある
これらが出てきたら病院!ってレベルじゃなくて救急車です。
今まで痛かったけど何とかなってた・・・って人でも、いつ悪化するかは分からないので、常に痛みや時間などには気を付けましょう。
冗談じゃなく、ほっとくと死亡する可能性が出て来ます。
痛みを薬で散らす事は一応できる
私が処方された頓服薬(痛みが出たら使う薬)はブチルスコポラミン臭化物錠です。
こいつは軽度の痛みなら効果を発揮しますが、動けないくらいの疝痛発作には全く役に立ちません。
他にカロナール(アセトアミノフェン)が候補に挙がりますが、これについては使用した事が無いので分かりません。
薬の効用的にカロナール(アセトアミノフェン)は疝痛発作にピッタリの薬でしょう。
しかし対処療法でしかないので、胆のうを取った方が良いですね。
カロナールとロキソニンの違い
痛み止めの代表格といったらロキソニンですが、ロキソニンと胆石発作の相性はそんなに良くないです。
なので、炎症がないけど痛みが出る疝痛発作にはカロナールが合います。
市販薬だと以下のような薬に有効成分が入ってます。
どこの薬局に行っても手に入るであろう薬ですが、すぐに楽になるようなものは無いと思います。
軽度の痛みならカロナールも使えるでしょうが、ほんとゴマカシでしかないです。(汗
痛みを和らげる方法はあるのか
結論からいうと、無いです。
私が経験して導き出した答えは、リクライニングくらい出来る椅子や、それに近い体勢になれる所でじっとする。
コレに限ります。
どうしてかというと、寝転がってても全く痛みが和らぐ事が無かったから。
むしろ椅子に深く座り、そのまま寝れるような恰好のほうが楽だったんですよね。
ポイントとしては猫背気味になれて、その体勢を寝てしまっても維持できる状態が良いです。
マッサージチェアに座るような感じですね。
だから胆石持ち&疝痛発作は手術をすすめられる
かかりつけ医からは痛みが出るようなら、取った方が良いと以前から言われてました。
これは医療系にハマり独学やったり、実際に経験した今の私も思うんですが「早めに取る」という選択は正解だと考えてます。
胆のうを取るリスクと放置するリスク
明らかに胆のうをほっとくリスクの方がかなり高いんで、胆のう摘出した方が良いです。
しかも摘出が早ければ早い程、手術リスクが下がります。
もちろん胆のう摘出後に起こりうるリスクもありますが、放置しておくよりはかなりマシです。
ナゼなら、ほっとくと手遅れか大手術が確定するから。逆に早期に手術したら低リスクで済みます。
術後も入金期間が短くなりますよ。
私の場合は第2段階。胆管の処理もあったので2週間に伸びました。ただの胆石であれば1週間程度で全て済む程度です。
胆のう摘出は100年以上の歴史あり
「胆のうは取る」という結論は、100年経った今でも覆ってません。
つまり、胆のうは取った所で重大な健康被害が無いという事。
ほっとくと手術リスクは上がる一方
胆石による痛みは炎症とは違う、とは言いましたが進行すると炎症も出ます。
炎症を何度も何度も繰り返すと手術が難しくなるんです。
というのも、胆のう摘出術は基本的に腹腔鏡手術が選択されます。
だけど炎症を繰り返していると癒着してしまうんです。
癒着がヒドいと腹腔鏡での手術が難しくなるので、途中で開腹手術になる事も。
そうなると手術によるダメージが激しくなり、入院期間がかなり伸びます。
とまぁ明らかに取る事によるリスクよりも、ほっとく事によるリスクの方がデカすぎるんですよね。
だからお医者さんは結構スグ「痛みが出るようなら取った方が良い」と言います。
放置すると、マジで死ぬ
膵炎や腹膜炎にまで発展すると、お花畑が見えてきます。
これは胆石が詰まったり、胆汁が漏れる事で起きる最悪のシナリオです。
膵炎はヒドくなると糖尿病と同じような事に。
急性膵炎と診断されると飲食禁止。点滴で全部管理される事になってかなりツラいですよ。
腹膜炎もかなり大変で、ヒドい細菌感染を起こします。高熱が出て、相当苦しい思いをするでしょう。
胆石持ちで自覚症状が無い人は自然治癒を
ほとんどの人はココ。自覚症状が無い場合は自然治癒を目指しましょう。
薬に頼って溶かす方法もありますよ。
疝痛発作が出なくても食べてはいけないもの
油ギトギトの食べ物は、あまり良くないですね。痛みが出なくても少し控えるべきです。
オリーブオイルや魚の脂を摂って、胆汁の入れ替えを狙います。
胆石は新しい胆汁が胆のうに入る事で、小さくなっていきます。
実際に私が最初、かかりつけ医に相談しに行った時は痛みなしで石アリの時でした。
以下の記事で、ウルソで溶けた事が分かるかと。
ウルソは胆汁の生成を促してくれる薬なんで、結果的に胆石を溶かす作用が認められてます。
最初、医者に診てもらった時に脂っこい食事は控えるように、と言われたのであまり食べてはいけないようです。
脂を摂ると胆汁の入れ替えが起こるんですが、不意に石が引っ掛かる可能性があるので、控えるべきなんでしょう。
自然治癒した後も注意
食事管理やウルソで胆石が無くなっても、石を作らないように気を付けないとダメです。
まぁ私が良い例なんですがwww
- 石が無くなった事で完全に油断
- 食生活は特に緩んでない
- だけど食事回数を減らすなどの制限をかけた
このせいで胆汁が胆のうで溜まったままの時間が増えてしまい、再発してしまいました。
石が出来た事のある人は、また石を持ちやすいと言われてます。
完全に無くなった後、3年後の再発率が30%という結果がありました。
また1867年には石だけ取る手術が行われてましたが、3年後再発率が50%で15年後再発率が81%だったそうです。そのため現在では胆のう摘出の手術が標準。
石を何とかした所で、また出来てしまう可能性が全然消えないんですよね。
だから自然治癒に成功しても気を付けないといけません。
まとめ|胆石&痛みのアリナシで今後の対処が違う
痛みが何回も出るようであれば、早い目に胆のうを取った方が低リスクかつ早く事が終わります。
むしろ、ほっとく方がリスク大で危険です。マジで最悪死にます。
逆に痛みが無いという方は、薬に頼りながら自然治癒がベスト。
しかし油断してはいけません。石が出来ないような食生活をしましょう。
決してプチ断食を数か月単位で続けたり、脂質カット。低コレステロールな食事を続ける事はしないように(笑)
色んな食事をバランスよく食べてくださいね~。
それじゃぁまた。